概要
<特色>
体育心理学は,体育・スポーツ・健康に関する複合領域の応用行動科学です。
「こころ」のように目に見えないものを,心理・生理・行動(パフォーマンス)の全ての指標を活用して科学的に研究することに取り組み,科学的エビデンスに基づく,スポーツ実践・サポート・教育の能力を育成します。
体育指導者,教師,コーチ,メンタルトレーニング指導士などになる学生に実践的な知識と技術を習得してもらうことを目標にしています。また,実業界など一般社会に出ていこうとする学生にも,人間理解の基礎となる知識・考え方について,スポーツでの事例をもとに学習をおこないます。教員志望の学生には体育教科の心理学,マスコミなどの企業志望の学生には,収集したデータに基づくプレゼン能力を高める指導などもおこないます。体育心理学領域の研究者を志望する学生には,大学院への進学を見据え,研究手法や論文執筆に関する体系的な指導をおこなっていきます。
<教育・研究内容>
- 人は運動技術をどのようにして習得するか(知覚運動学習論)
- 運動を行う際に身体内外からの情報をどのように利用しているのか(運動制御論)
- 試合で実力を十分に発揮するためには,どのような心理的技術が必要か
- スポーツをどのように行えば,人格形成に役立ち,また精神的健康を高めることができるか
- メンタルトレーニングの基礎理論と技術
- スポーツ競技者の「燃え尽き」現象をどうしたら防ぐことができるか
- スポーツ選手の精神的悩みなどをどのように理解し対処するか
- スポーツにおける精神の働きの日常生活への応用
- スポーツ健康心理学
- 心と体の関係の理解と心身のセルフコントロール
- パーソナリティ理解のための基礎的知識と方法
(体育専門学群HP 体育心理学卒業研究領域より)
<研究室所属に関して>
(学群)
体育専門学群生では、2年次末に所属研究領域の希望調査があり、3年次から各研究領域に配属されます。
体育心理学研究室の学群生は、3年次には体育心理学関連の演習を通して、体育心理学・スポーツ心理学に関するさまざまな知識や研究方法の基礎を総合的に学びます。4年次には担当教員を決めて卒業研究に取り組みます。
(大学院)
体育心理学研究室の大学院生は体育学学位プログラム(博士前期課程)・体育科学学位プログラム(博士後期課程)に在籍しています。
大学院入試に関する詳細は、「連絡先・アクセス」の入試情報をご覧ください。